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2025/10/23 22:30

「普段どんなチャリに乗ってんの?」ってことで、バイクチェック!
いつもの配達で使ってるワークバイク。物自体は、たかが知れてるけどね。
でも、その一台にはフードデリバリーという現場で見つけた「答え」と、かつてバキバキのロード乗りだった自分との「苦悩の歴史」が詰まってる。
まあ、どうでもいいか。始めよう。


(フレーム:相棒との出会い)
フレームはSURLYのPacer。少し古い鉄のロードだ。
細身でシンプルなホリゾンタルフレームっていう、ロードバイクの普遍的な美学。
でもコイツ、当時のロードとしては異端児で、32cのタイヤまで入る懐の深さを持ってる。今で言う「オールロード」の先駆けみたいな存在かな。
フレームはワンサイズでかいのにしてます。理由はただ一つ。アップライトなポジションを出すため、それだけ。
(ポジション:かつての自分との決別)
ハンドル高は全開までアップ。ステムは逆付け。サドルより、ハンドルが高いセッティング。
・・・・わかってます。ロード乗りからみたら「邪道」だよね。クロスバイクでいいじゃん、って声が聞こえてきそう。
そして、「サドルを下げる勇気」。ロード時代のセッティングより2~3cmは低い。
今は乗り降りのスムーズさ、地面への足つき。1~3kmの短い距離を、日に何十回と走るフードデリバリーでは、こっちの方が理にかなってると思う。

ロードに乗ってた時もそうだったけど、サドル高は低い方が疲れても、しっかりペダル回せるからオススメよ。


(足回り:フィーリングこそ、正義)
ペダルは、クランクブラザーズのSTAMP1。プラのフラペだ。
金属パーツだらけの車体の中で、このチープさがいい感じに肩の力を抜いてくれる。
フラペはスニーカーで気軽に乗れるし、スパイクピンがソールに食いつくからそんなに不安もない。
そして何よりも、金属ペダルだと踏み込みオンリーのフラペじゃ足の裏が痛くなる。必ずしも剛性が高い素材だけがすべてじゃない。 ごく一部のプロ選手だって、ソールだけ柔らかいモデルを特注することがある。フィーリングこそが、全てだよね。

(駆動系:コスパと、ちょっとした妥協)
1x9(46T x 11-32T)。
レースじゃないから9速で十分。コスパもいい。
レバーは下位グレードのシマノで操作感はダルい。「カコン!メキメキ!」って鳴るけど、このチープさがむしろ愛おしい。
クランクは、いくつか試した結果、結局シマノに落ち着いた。雨の中を毎日走ると、スクエアBBの防水性じゃ話にならない。なんだかんだシマノっすよね。
あ、そうそう、あとフロントがウルフトゥースだから、チェーンだけは10速用。これ、9速チェーンをそのまま使うと脱チェンのオンパレードだから、公式もアナウンスしてるよ。

リアディレイラーの保護: これ、マジで大事。たぶん、このチャリで最重要パーツ!

ハブは古の7700デュラエース。このフォントが好きなんだよ。たぶん9速にこだわってるのはコイツのせいでもある。ホイールは、もちろん手組み。魂、こもってんかんな。

タイヤパンク、ダメ、ゼッタイ。 シュワルベのマラソン32c。ここ数年ノーパンクの気がする。
走行感はダルいけど、パンクのリスクと比べたらどうでもいいと思う。ただし、このタイヤかなり滑るから注意な…(笑)

MYOGラックバッグ。街乗りはカゴがあるとなにかと便利。これは、とりあえず作ってみた試作品。

こんな感じで、ワークバイクはロードバイクの常識とはかけ離れた、妥協と最適化の塊そのもの。
でも、これこそが今の自分にとっての「正解」。
自転車の楽しみ方は一つじゃないからね。
SLOWSUUのバッグ作りを通じて、そんな「自由な楽しみ方」を、みんなと共有していけたら最高に嬉しい。
ではでは。


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